セラミック矯正=整形ってホント?

「セラミック矯正って歯の整形なの?」
そんな声をよく聞きます。
実際、芸能人やモデルがやっている“完璧な前歯”はこの方法で作られていることも多いです。
ただし、セラミック矯正はメリットだけでなくリスクも大きい治療。
見た目だけで判断せず、リアルな側面も知っておくことが大切です。
真実①:歯を大きく削る必要がある

セラミック矯正の最大の特徴は「歯を削って形を整える」という点。
1本あたり0.7〜1.5mmほど削ることもあります。
これはホワイトニングやマウスピース矯正と比較すると、かなり“ irreversible(元に戻せない)”な処置。
削った歯は一生戻らないため、慎重な判断が必要です。
真実②:元の歯には戻せない

一度削った歯は、セラミックを外しても「元の歯」には戻りません。
セラミックが割れたり不具合が出た場合も、“またセラミックで補修”というサイクルになります。
つまり、「一生メンテナンスが必要な状態になる」という覚悟が必要です。
真実③:やり直しが難しいケースも

特に前歯をセラミックで整えてしまった場合、
後から「もっと自然にしたい」と思っても、削った分の歯質は戻せません。
さらに神経を取ってしまっていた場合、再治療の選択肢が狭まり、
「やり直したくても難しい」ケースもあります。
後悔しないための判断ポイント

セラミック矯正を検討する際は、以下の視点で考えるのがおすすめです
判断軸 | チェックポイント |
---|---|
本当に必要? | 歯列矯正やホワイトニングで解決できないか? |
削ることに納得できる? | 自分の歯を犠牲にしても理想の見た目を優先したい? |
維持できる? | 数年ごとの再装着・破損時の費用も負担できる? |
施術前に「削る必要がある理由」や「治療範囲」について、歯科医としっかり話し合うことが大切です。
まとめ|「見た目」だけで決めると危険

セラミック矯正は、確かに見た目の変化は大きく、印象アップには非常に効果的です。
しかしその一方で、歯を削る・元に戻せない・やり直しが難しいといった大きな代償も伴います。
「本当に今の歯を削ってまでやる価値があるのか?」
この問いにしっかり向き合った上で、自分にとってベストな選択をしていきましょう。