ブラックトライアングルとは？
ブラックトライアングルとは、歯と歯の間の歯ぐきが下がって生じる黒く見える三角形のすき間のことです。
特に矯正後に目立つようになるケースが多く、笑ったときに歯の間が黒く見えて気になる…という声もあります。
これは歯並びが整ったことで隙間が開き、歯ぐきの位置や形状がその変化についていけないことが原因です。
主な原因
ブラックトライアングルが起きる原因は以下の通りです。
- 矯正で歯の位置が変わり、歯間に隙間ができた
- 歯肉退縮（歯ぐきが下がる）
- 歯の形状が細長く、接触面が狭い
- 加齢や歯周病による歯ぐきのボリューム減少
矯正自体に問題があったわけではなく、**「起こりうる見た目の変化の一つ」**として知られています。
見た目が気になる場合の対処法
■ ボンディング（レジン修復）
歯の間にレジン（樹脂）を詰めて隙間を目立たなくする処置。
比較的安価・即日対応可能ですが、経年で変色・破損する可能性あり。
■ 歯間部矯正（再矯正）
歯の傾きや間隔を微調整する再矯正（部分矯正）でブラックトライアングルを改善できる場合もあります。
ただし治療期間や費用がかかるため要検討。
■ 歯ぐきの再生療法（歯周外科）
歯肉が大きく後退している場合は、歯周外科的処置で歯ぐきを移植・再生する方法もあります。
保険適用外になるケースが多く、費用はやや高額。
自分でできるケアはある？
完全に解消はできないものの、見た目を悪化させないためのセルフケアは重要です。
- 歯間ブラシやフロスを正しく使って歯ぐきを刺激
- 過度なブラッシングで歯ぐきを傷つけない
- 定期的に歯科でメンテナンス・クリーニングを受ける
ブラックトライアングルは**歯周病などの前兆ではないか？**と不安になる方もいますが、多くの場合は審美上の問題にとどまります。
まとめ
矯正後にできるブラックトライアングルは、見た目に関わる自然な変化の一つです。
対処法は複数ありますが、まずは歯科医に相談し、症状の程度と希望に応じた対応を選びましょう。
- レジンでの修復は手軽
- 再矯正や歯肉再生も選択肢
- セルフケアで悪化予防が大切
美しい歯並びの仕上がりをより自然に見せるために、最後の仕上げとして向き合う価値のあるテーマです。
