矯正治療中のスポーツ活動、注意すべきポイントは?


矯正中にスポーツをしても大丈夫?

結論から言えば、多くのスポーツは矯正治療中でも可能です。
ただし、ワイヤー矯正・マウスピース矯正それぞれで気をつけるべき点があり、特に接触を伴う競技では工夫が必要です。

矯正治療は数ヶ月〜数年かかるため、「運動を控える」よりも「安全に続ける」ための対策が大切です。


ワイヤー矯正中のスポーツでの注意点

ワイヤー矯正では、金属のブラケットやワイヤーが唇・頬の内側に当たってケガをすることがあります。

特に注意が必要なのは:

  • ラグビー・サッカー・バスケットボールなどの接触系スポーツ
  • 転倒の可能性があるスポーツ(スケボー、体操など)

💡対策ポイント:

  • マウスガードの着用(オーダーメイドが望ましい)
  • ワイヤーの状態に応じて事前に歯科へ相談
  • 試合前には「ブラケット保護用ワックス」の使用も検討

マウスピース矯正(インビザライン)の場合は?

インビザラインなどのマウスピース矯正では、
運動中に外れる・破損するリスクは低いですが、別の注意点もあります。

注意点:

  • 強い衝撃でマウスピースがズレたり破損する可能性あり
  • スポーツドリンクの糖分で虫歯リスクが上がる(装着中の飲食厳禁)

💡対策ポイント:

  • 運動中はマウスピースを外すか、専用マウスガードに切り替える
  • こまめな水分補給と、運動後すぐの歯磨きも忘れずに

競技別のリスクと工夫

競技リスク推奨対策
サッカー/バスケ接触による口内の裂傷マウスガード+ワックス使用
空手・柔道など格闘技強い衝撃による破損治療時期の調整+必ず歯科相談
陸上・水泳・ダンスなど転倒以外のリスク低基本的に装着OK。運動中の乾燥注意

矯正中でもスポーツは楽しめる!でも油断は禁物

矯正治療中にスポーツをするのは決して無理なことではありません。
むしろ、自分の体と口内の状態を理解して行動する良い機会とも言えます。

「装置が壊れた」「口の中が切れた」などのトラブルが起きないよう、
自分に合った装置の保護・歯科医との連携を大切にしましょう。