セラミックの“すき間”が気になる?原因と再治療の判断基準


見た目ではわからない?セラミックの“すき間”に注意

「鏡で見たときに、セラミックと歯の間に黒っぽい線がある…」
そんな違和感を感じたことはありませんか?

セラミックは見た目が自然で、耐久性も高い治療法ですが、歯と補綴物の間に“すき間”ができることがあります。
このすき間は放置すると、虫歯の再発や装着のトラブルにつながる可能性もあるため注意が必要です。


セラミックにすき間ができる主な原因

セラミックと歯の間にすき間ができる原因は、複数あります。
以下は特に多く見られる例です。

● 初期のフィット不良

装着当初からわずかな段差・ズレがあると、経年で大きなすき間に発展することがあります。

● 接着剤(セメント)の経年劣化

セメントが劣化して剥がれ、内部に空洞ができることですき間が生まれます。

● 歯やセラミックのすり減り

食いしばりや噛み癖により、どちらかが削れたことで合わなくなるケースもあります。

● 歯ぐきの退縮

歯ぐきが下がってくることで、セラミックの“縁”が露出し、黒っぽく見える場合も。


放置するとどうなる?起こり得るトラブル

セラミックのすき間を放置すると、以下のようなトラブルが起こることがあります。

  • 虫歯の再発(2次カリエス)
     → すき間に入り込んだ菌が歯を再び侵食
  • しみる・痛みが出る
     → セラミックの下の神経が刺激を受ける可能性
  • セラミックが外れる・浮く
     → 接着力が弱まり、最終的に外れるリスクが高まります

「見た目に少し違和感があるだけだから」と油断して放置すると、再治療が必要になることも多いのです。


再治療すべきか?判断のポイント

気になる症状がある場合、次のような条件に当てはまるかをチェックしましょう。

✅ 再治療を検討すべきケース

  • 黒いすき間がはっきり目視できる
  • セラミックの一部が浮いている/カタつく感覚がある
  • 歯磨き後にしみる/冷たいものが沁みる
  • 歯ぐきが炎症を起こしている

早期の段階であれば、セラミックの再接着や部分補修で済むこともあります。
ただし、虫歯が進行している場合は、再製作や根の治療を伴うこともあるため、早めの診察が大切です。


まとめ:違和感を感じたら早めの受診が安心

セラミックのすき間は、初期段階では自覚しにくく、痛みもないまま進行するのが特徴です。
少しでも「おかしいかも」と思ったら、自己判断せずに歯科医院で診てもらうのが一番。

  • 「まだ大丈夫」と放置すると、結果的に高額な再治療が必要に
  • 「早く診てもらってよかった」となるケースが多いです

セラミック治療は、完成したあともメンテナンスがとても重要
長く安心して使い続けるために、定期的なチェックを欠かさないようにしましょう。