なぜ矯正中は口内炎ができやすいの?

矯正治療を始めると、多くの人が「口内炎が増えた」と感じます。
これは装置が口の粘膜に当たったり、慢性的な刺激や乾燥が原因になるからです。
特にワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが内側の頬や唇に当たり続けることが多く、
マウスピース矯正でもフチの部分がこすれて炎症になるケースがあります。
痛みを和らげる即効性のある方法

口内炎は早めにケアすることで痛みを最小限に抑えることが可能です。
以下の対策はすぐに実践できます。
① 矯正用ワックスを使う
- ブラケット部分にワックスを貼って粘膜への刺激を減らす
- 市販のものを自宅でも簡単に装着可
② 口内炎用の塗り薬・パッチを使用
- 「アフタッチ」や「ケナログ」などが有名
- 飲食前に塗布しておくと痛みを防げる
③ 刺激を避けた食事にする
- 辛いもの・熱いもの・酸っぱいものは避ける
- 柔らかくて常温の食べ物がベスト
④ うがいで清潔を保つ
- イソジンや塩水うがいで殺菌
- 食後すぐにうがいするだけでも効果あり
繰り返す場合の予防策とは?

一時的な炎症なら対処で済みますが、繰り返し口内炎ができるようであれば予防が大切です。
予防ポイント:
- 睡眠と栄養をしっかり確保(ビタミンB2・B6)
- 矯正装置の“とがり”部分があれば歯科で調整してもらう
- 口腔内の乾燥を防ぐ(こまめな水分補給・マスク使用)
特にビタミン不足やストレスがあると、免疫力が下がって口内炎ができやすくなります。
矯正治療と上手に付き合うために

矯正治療中に口内炎ができるのは、決して珍しいことではありません。
無理に我慢せず、早めに対処することで治療へのストレスも軽減できます。
「これくらい大丈夫かな」と思わず、気になる症状がある場合は、遠慮せず歯科医に相談しましょう。