神経を抜いた歯でもホワイトニングできる?

結論から言うと、一般的なホワイトニングでは神経を抜いた歯は白くなりません。
これは、神経を失った歯は内部から徐々に変色していくため、外側から薬剤を作用させる通常の方法では効果が出にくいためです。
神経がない歯が変色する理由

神経を抜いた歯(失活歯)は、以下のような要因で色がくすんできます。
- 血流がなくなることで歯が内部から黒ずむ
- 時間とともに黄ばんだりグレーっぽく変色
- 過去の治療で使われた薬剤が透けて見えることも
表面の汚れではなく内部変色が主な原因なので、通常のホワイトニングでは白くできません。
神経を抜いた歯を白くする方法【ウォーキングブリーチ】

神経のない歯でも白くするためには、**「ウォーキングブリーチ」**という特殊な処置が行われます。
■ ウォーキングブリーチとは?
歯の内部に漂白剤を入れて、数日〜1週間かけて内部から白くしていく方法です。
治療の流れは以下の通り:
- 歯の裏側を少し削って薬剤を注入
- 一時的に仮封して数日置く
- 白さを確認しながら薬剤を交換(2〜3回)
- 十分に白くなったら最終的に詰め物をして終了
ウォーキングブリーチの注意点

- 効果は個人差あり(元の変色の程度による)
- 完全な真っ白にはならないことも
- 歯に負担がかかるため、繰り返しは避けるのが原則
- 被せ物(セラミック等)との色調バランスに注意が必要
また、保険適用外のことが多く、1本あたり数千〜1万円程度の自費になる点にも注意が必要です。
神経がある歯とない歯のホワイトニング、何が違う?

項目 | 神経ありの歯 | 神経なしの歯 |
---|---|---|
方法 | オフィス or ホームホワイトニング | ウォーキングブリーチが必要 |
効果 | 表面にしっかり作用 | 表面からは効きづらい |
色の戻り | 比較的持続する | 再度の変色リスクあり |
費用 | 数千円〜数万円 | 1本ごとに数千円〜 |
まとめ

神経を抜いた歯でも白くできる方法はありますが、通常のホワイトニングでは効果が期待できないため、専用の治療が必要です。
- 神経のない歯には「ウォーキングブリーチ」が主な対処法
- 内部変色なので、外側からのアプローチでは限界がある
- 美しさを保つには、早めの対処と継続的な管理が大切
色の違和感を感じたら、早めに歯科医院で相談することが一番の近道です。